書籍 パパの本棚

今日の「パパの本棚」

GW だから、何処へも出掛けないで、本でも読んでいよう。

「愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家 延江浩 著(講談社)

❬ポップ・ミュージックの担い手は単に「音楽家」であるだけでなく、都市文化の担い手であり、さらにその源泉を辿っていけば一国の歴史の深層にまで触れてしまうこともある。そんなミステリアスな仮説を、松任谷由実の夫である音楽プロデューサー松任谷正隆の父方・松任谷家と、その親戚関係にあった「戦前右翼の大物」頭山満、及び頭山家の家系図を紐解いていくことによって浮き彫りにしていくユニークな一冊。

 これまで著名人の自伝や評伝で語り尽くされてきた「飯倉片町キャンティ」伝説や、日本のポップ・ミュージック史に蔓延している「はっぴいえんど」史観(はっぴいえんどとYMOの功績ばかりが重要視されてきたこと)に、新たな角度から当てられる光の数々。きっと、戦後日本の文化史にはまだまだ語られていない物語がたくさん埋まっているのだろう。❭

·······まったく、この書評の通りで、日本の音楽シーンのモヤモヤした時間を切り取って解説してくれている。田舎者には実に羨ましい時代のテキストでもある。

場所は違っていても同時代を生きてきたという?満足感のようなものがあることは間違いない。欲を言えば、東京という?空間で体感してみたかった。

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